ここ10年で急激に家族葬が増えた理由は

ここ10年で急激に家族葬が増えた理由は 一昔前は、互助会の積み立てや葬儀代として生前に費用を蓄えておく人も多く、斎場でお通夜と告別式をするのがほとんどでした。しかし、昨今は家族だけでゆっくり見送りたい、呼べるほどの親戚や友人がいない、お金をかけたくないなどといった理由から、お通夜や告別式などの儀式を小規模に行う家族葬を選択する人が増えつつあります。家族葬は身内葬とも呼ばれ、主に故人の親戚や親しい友人のみが参加して、比較的小さなスペースの斎場で行われます。

家族葬は名前に家族と付きますが、親戚や友人などの近しい人達も呼ぶことができます。この家族は「家族のように親しい方達」のことを指し、一般的には仕事関係や近隣の人達は呼びません。人数はさまざまですが、もちろん数人だけでひっそりと見送る場合もありますし、家族葬とはいえ数十人程度集まる場合もあります。斎場にある控室には、数十名が休めるスペースが確保されていることもあり、こちらで食事をしたり休憩をすることができます。さらに宿泊できるスペースも確保されていれば、布団は2、3人分が用意されていることが多いので、休むことも可能です。このようなスペースがあれば、初七日法要の際でも身内や親しい人が集まって食事をしながら語り合うことも可能です。

家族葬の斎場にも大小さまざまあり、近年はコンパクトな斎場も増えてきました。高齢化によって、高齢者のお葬式が多くなったことも理由の一つです。親戚や友人がほとんどいなくなった高齢者は、わずかな身内だけとなることもあり、規模を縮小した家族葬の斎場が増えているのが現状です。また、親よりも先に子どもが旅立った場合や、突然の不慮の事故などによる死などで遺族の精神状態が安定していない場合も、できるだけ人に会わずに故人を送れるコンパクトな斎場を選ぶことがあります。

この家族葬という呼び方は最近のもので、それ以前は家族や親族、友人だけで行う通夜や告別式のことを密葬と呼んでいました。しかし、その場合は後日、本葬やお別れ会として偲ぶ会などを開くことが多くありました。密葬にして儀式を先に済ませる理由としては、火葬までは家族だけでゆっくりとお別れをしたいからという理由が挙げられます。他にも、仕事関係や友人、親戚が多く、または有名人などで大きな葬儀場でもスペースが足らない人も、密葬をするパターンが多くありました。ここ10年で家族葬の斎場は急激に増えています。特に都会では大規模な斎場の建設が難しく、小さなスペースで造ることが可能な家族葬斎場が増えつつあります。

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